2019年10月11日金曜日

AnyCubic Kossel Plus の ココがダメぽ

別に AnyCubic だけでなくて デルタ全般に言えることかも知れないけど、操作性に若干問題があるように思える。

問題は3点

1)
ロータリーエンコーダーでパラメーターを増減する際に、1クリックで4ステップ進んでしまう。
クリック感が無いタイプのエンコーダーを使っていれば、まだ何とかなったはずだけど、クリックタイプは途中で止めるのが難しいので1ステップ単位での調整が難しくなっている。
これはデルタに限らず直交系のプリンターでも同じのような気がする。
デルタだと下側のエンドストップがないので、ヘッドの高さ調整で、最後の0.1mmを追い込みたい時に、いっぺんに0.4mmも動いてしまうと、ヘッドをテーブルに押し付ける事になってしまって、あちこちにダメージを与えかねないので注意が必要だ。

2)
こっちの方が重要かもしれない。というか、個人的はコッチが本題。
ロータリーエンコーダーの回転方向に対して、パラメータの増減が逆になっている。
普通に考えれば、時計方向に回せば、パラメータ増加、反時計回りで減少、となるはずだが、なぜか逆になっている。

ヘッドを下げたい →
  高さを0またはマイナス方向へ移動させなければならない ← まあ、わかる
  パラメータをマイナス方向へ ← わかる
  ロータリーエンコーダーを時計方向へ回す ← 逆だろ、JK
と。

直感と反する方向に想定の4倍も動いてしまう操作系にイライラしっぱなし。
まあ、プリンターの目的からすれば、成果物を正しく出力するのが第一義なので、操作性とか深く考えないものかも知れない。

3)
ストップスイッチの意味がない。
デルタなので、ヘッドの最低位置が各キャリッジの最低値とはならない事から、ボトム側のストップスイッチは省略されている。
が、一応?アッパー側のストップスイッチは用意されている。

ストップスイッチは用意されているにも関わらず、手動でヘッドを下げようとしてると、上述した2)のパラメータの増減の問題で、ヘッドを上げてしまうことがある。
電源投入後はヘッドが上がりきった状態なので、そこからヘッドを上げるとストップスイッチを押すのだけど、そこでモーターが止まる訳でもなくて、ガゴガゴと異音を発して何だか気持ち悪い事になる。

常識で考えれば、ストップスイッチを無視してモーターを回すような事はないはず、というか、そうでなければ、何のためのストップスイッチなのか?と…。
っていうか、意味がわからないよ。

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ま、どの問題もファームウェアの問題なので、気に入らない場所は書き換えれば済みそうな話ではある。
結局、中華のキットプリンターを買う、というのは良くも悪くも、こういう事なのだ。
完成度に少々問題があるのが普通、ぐらいの感覚で付き合う必要がある。
一方で、仕様の大半がオープンだし見て分からない部分は少ないので、ちょっとした問題があっても、自力で対応する道があったり無かったりする。

最初から問題ないレベルの完成度の製品であれば、オープンソースで自前でナニカをどうにかする、みたいな必要もないのだから、オープンである事のメリットはない、という事になってる辺り、なんというか、妙な禅問答みたいな事になっているのは、3Dプリンターとかに限らず枚挙に暇がなさそうではある。

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