2018年10月20日土曜日

モジャモジャ量産した

3Dプリンター完成記念!って事で、Thingiverse から色々データを頂いてきて出力してみた

具体的に何を出したとか細かいことは省略するけど、複数のパーツで構成された何かを出力させようとして失敗を繰り返した

最初の層がうまく定着しないのが原因で、ノズルから出た素材が変な具合にモシャモシャのモジャモジャになるという3Dプリンターではお馴染みのアレをナニした

ベッドの中心付近では造形物がガッチリ張り付いて剥がすのに苦労するのだけど、少し外れた所だと、ペリッと簡単に剥がれる辺りにヒントがありそうに思った

外気温というか室温にも依存するとは思うが、ヒートベッドの温度を10℃上げてみたら、外側寄りの定着が良くなったように思える

もちろん、最初の層がうまく出せたからといって最後まで無事に完走するとは限らない

増し締め

前回、ファームウェアをアップデートしたら、辛うじて出力は出来るようになったが、よくわからない歪みが生じた

それに、サイズも1mmほど小さく出ている

前途多難な感じで、解決には相当な時間がかかるかと思ったが、ヘッドを手で動かしてみたところ、ロッドがおかしな動き方をすることに気がついた

ロッドの根本の方は、ステージというかベッドというか、造形スペースの中心に対して直交する直線上にあるべきなのが、左右に振れてしまっているのだ
キャリッジをワシっと掴んで前後左右上下に動かしてみたら、あろうことか、リニアガイドのレールがフレームから浮いてしまった

3本の柱のうち、2本でリニアガイドの取り付けがユルユルだった
念の為に言っておくと、これは私の組み立てミスであって、キットの不具合とかメーカーのミスとかの類ではない

なんというか、全く初心者丸出しな低レベルなミスで、お恥ずかしい限りではあるけれども、原因が分かったので、リニアガイドのレールを取り付けているネジを全て締め直した

ついでに他のネジもきちんと締まっているか確認して締め込み直した

結果、妙なズレは解消されたし、小さく出力される問題も解消されたように見受けられる
あとは、問題が出ないことを祈りながら、いろんな物を出力させてみたいと思う

使っていれば、何かしらの問題とか不満はあると思うが、3Dプリンターの組み立てと調整については、一旦おしまい

箱状のオブジェクトを出してみたところ
左が最初の歪んだ出力で真ん中と右のは増し締め後の出力
真ん中の箱は小さく見えるけど実際は左のやつより大きいし右のと同じ20ミリ角x高さ10ミリ 

 円柱状というか薄い筒
トイレットペーパーの芯みたいな感じ

上の縁の辺りで荒れた感じになってるのは何故かわからない
あと、この筒をベッドから外す時に握り潰してしまって底の方が割れてしまった
薄物を扱うときは気をつけよう

2018年10月19日金曜日

ファームウェアをアップデートしてみた

どうにもヘッドの高さ調整が上手くいかなくて、Z Offset に何か問題があるんじゃないかと思って適当なキーワードでググってみたら、ファームウェアにバグがあって、オフセット値が保存されないらしい

製造元のウェブサイトのサポートページから、色々とダウンロードできる
今更ながら、日本語マニュアルが配布されていた事を知る
まあ、所々ちょっぴり不思議な日本語が混じっている微笑ましいマニュアルではあるし、既に組み立ても終わっているし、そもそも、そんなに難しい英語ではないので、英文でも困りはしないのだけど、「英語はちょっと…」という人には良いのかもしれない

ファームウェアをアップデートして、オートレベリングをやり直して保存してみると、ヘッドの高さの問題は解消しているようで、あとは高さが0の点でギャップが適正かどうかを調べて、必要に応じて手動で調整してやる必要がある

最終的には、いつも通り?ベッドとノズルの間に紙を挟んで引っ張ってみる、というアレをやる事になった

あとは、テストデータの中から小さなモデルを選んで出力させてみて、ベッドへの定着状態を確認した

かなりガッチリ張り付いていて簡単には取れなかった

調整とテストプリント

正直に告白すると、ここで詰まっていて作業時間も取れないし先行きが見えていない

マニュアルによると、テストプリント用のデータが、付属のSDメモリカードに書き込まれている事になっているのだが見当たらない
メーカーに問い合わせれば、メール添付ででも送ってくれるかも知れないけど
「まあいいか」って感じでスルーした

件のSDメモリカードには、USBシリアルのデバイスドライバーとか Cura (スライサーと呼ばれるソフト)なんかの他に、サンプルデータも含まれていて、サンプルのSTL形式のデータをスライサーで適当にgcode化すれば、あとは3DプリンターにUSB経由で送りつけるなりSDメモリカードに書き込んで、メニューから3Dプリンター単独で出力させるなり出来る

この辺の作業の流れについても、記事にするかも知れないけど、3Dプリンターが珍しい機材だった頃と違って、ココらへんの情報は十分出回っているから、改めて書くまでもないだろうし、そもそも、そういうのをちゃんと書けるほどマトモな知識を有している訳でもない

気を取り直して記録に戻る

オートレベリングを行った
手順はマニュアルの指示通り

基本、放置しておけばオフセット値を調べてくれるので、得られたオフセット値をセットしなおすだけで、ベッドとノズルが接触するのが Z=0 となるはずなのだが、何度やっても位置が合わない



2018年10月18日木曜日

3Dプリンターの動作確認とか基本的な操作とか

前回までで組み立ては終わったので動作確認する

まず電源ユニットをよく観察して、電源電圧の切り替えスイッチが110V側になっている事を確認する
もし220V側になっていたら110V側に切り替える
言わずもがなだけど、日本の家庭の普通のコンセントは交流の100Vが来ている
110Vには少し足りないけど、大体動く

パソコンの電源ユニットも220Vと110V切り替えの物が多い
もちろん110Vに切り替えておけば問題なく動作する
割と適当でも何とかなるように、きちんと設計されているのだ

次に、コンセントから電源ユニットにコードを繋ぐ
付属のコードは、アース用の金属ピンが突き出ている米国の3ピン仕様のコンセントだったので、アダプター的な何かを用意するか、ピンをもぎ取る必要があった
または、日本仕様のコードを用意しても良い
電源ユニット側はPCのATX電源と同じ仕様のコネクタなので、PCの電源ケーブルが流用できる

電源を引いてきたら、ココロを落ち着けて、日頃の行いを反省したり、信仰心がある人は所轄の神様とか仏様とか関係各方面にヨロシクしつつスイッチを入れる

火や煙、あるいは異臭が立ち上らない事を確認する
まあ、余程の凶運でもなければ、そうそう発火したり発煙したりはしないはず
むしろ、何かあったらアタリでブログとかツイッターとかのネタになるだろう
どうしても心配なら、消化器とか用意しておけば良いと思う

問題がなければ液晶表示のコントローラーのバックライトが青色に光って、文字が表示される
違う言い方をすると、液晶のバックライト以外にインジケーター的な物はついていない

で、基本的な動作確認なんだけど、マニュアルとは違うやり方をする
マニュアル通りでも大して問題は無いのだけど、確認の手順が雑というか色々と飛ばしすぎていて気持ち悪いので…

最初はアームの高さが不揃いな状態になっていると思うので、まずアームを動かしてヘッドが中央上部のパーキング位置というか、ホームポジションに来るようにする

液晶表示のコントローラーのノブを押し込んで、操作メニューを表示させる
どうでもいい話だけど、このコントローラーの反応がいちいちモッサリしていて気持ち悪い

ノブを回してメニュー項目を選択するカーソルを移動させて、ノブを押し込んで決定、みたいな操作系なんだけど、ノブを押してメニューが遷移してから、カーソルが表示されるまでに、1秒ほどラグがある、みたいな感じで、頭に思い描く操作に全くついて来ない

たかだか16MHz動作の8ビットプロセッサなんだし仕方ないとは思うけど、出来るだけ近い内に取り替えてしまいたい
ノブを回したときの反応については、もう少し言いたい事があるのだけど、また後ほど

メニューから
 Prepare > Auto home を選択する
三本の柱に付いてるキャリッジがベルトで巻き上げられて移動するはず
一番上というか、エンドストップスイッチを押す位置まで上がって、プリントヘッド自体は印刷可能領域の一番高い所、テーブルの中心辺りに位置する事になる

移動しない場合は、モーターの配線とかベルトの張り具合を調べる
エンドストップに当たってもガゴガゴガゴみたいな感じで動き続けようとするようなら、エンドストップスイッチそのものか配線がおかしい可能性がある

問題なくヘッドが定位置に移動できていたら、次はホットエンドとヒートベッドを加熱してみる
メニューから
 Prepare > Preheat PLA  > Preheat PLA の順に選択する
表示が Info screen (初期画面的な情報表示)に戻るが、一行目の左側のノズル温度と、その右側のヒートベッド温度が上がっていくのが確認できるはず

初期設定状態だと、ノズルを180℃、ヒートベッドを70℃まで温めるので、迂闊に手を触れないように気をつける
ベッドの70℃は兎も角、ノズルだと少し触っただけで火傷する
組み立てに問題がなければ、液晶画面に現在の温度が表示されているので、温度表示が0℃とかだと、サーミスターの不良、あるいは気温に近い温度のまま変化がないようであれば、ヒーター類の不良の可能性がある
今回は、このまま次のチェックに移るが、プレヒートを止めさせたい場合は
メニューから
 Prepare > Cooldown の順に選択する

次にエクストルーダーをチェックする

キットに付属しているフィラメントを開封してホルダーにセットする
エクストルーダーのハンドル?を摘むような格好で送りギアの隙間を空けて、フィラメントを差し込む
フィラメントの先がテフロンチューブの中に入っていれば十分

フィラメントをセットしたら、コントローラーを操作して、フィラメントを送らせてみる
一応、確認しておくと、エクストルーダーを動かす前に、少なくともノズルだけでも加熱しておくこと
ノズルが温まっていないと。フィラメントが送られても溶かせないまま押される事になる
別に、即座に故障するような事はないはずだけれども、精神衛生的によろしくない音がしたり、ギアがフィラメントを削ったりする

メニューから
 Prepare > Move axis > Move 1mm  > Extruder の順に選択
送り量が表示されているはずなので、ノブを回して量を調整する
マイナス方向に送ると、最終的にフィラメントを取り外せる

エクストルーダーは重要な部品の一つではあるけど、モーター1個なので動作確認もそう難しくはない
気持ちと時間に余裕があれば、先の画面で指定した送り量と実際にフィラメントが送られた量をマーカーと定規ででも確認しておくと良いと思う

以上で基本的な動作確認は終了
コントローラーの使い方とか、メニュー体系に少し癖があって、慣れるまで使い難いかもしれない
例えば、今回、一番最初に行った Autohome を実行しないと、Moveaxis で Z軸を移動させる項目が表示されない、みたいな、フールプルーフなりフェイルセーフなりが働いていて、初見だと意味が分からない事もある
マニュアルには、そういった事に関する記載はないので、ネットで調べる必要がありそうだ

何はともあれ動作確認は出来たので、あとは調整やテストプリントを行う

2018年10月17日水曜日

3Dプリンターを組み立てる

ANYCUBIC Kossel Plus の組み立てについては特に何も言うべき事は無いと思う

先のエントリーの通り、マニュアルの指示に従って、指定の袋から細かい部品を取り出して、図示された個所を固定するだけだ

しかも
こんな感じに半完成状態のパーツの塊になってたりして、作業量もそう多くはない

不慣れな人でも数時間もあれば組み立てられるんじゃないだろうか
一応、アドバイス的な事も書いておくとすれば、キットに付属の工具はアテにしない方が良いというか、ホームセンターにでも行って、同じ工具を買う事をオススメする
もちろん、手持ちの工具があれば、それで十分
ネジは大半が棒レンチで締めるタイプで、ターミナルを締めるのに小さいマイナスドライバー、あとはベルトをカットするのにニッパー(これは付属品で十分かも?)かハサミとカッターナイフぐらいがあれば何とかなると思う

ざっくりと流れだけメモしておく

支持柱にリニアガイドをネジ止め
リニアガイドは少し機械油臭い
グリスも付属していたのだけど、マニュアルに記述はない
いつ注油すべきなんだろう?

柱を立てて、エンドストップスイッチを取り付けてトップフレームをネジ止め
なんとなくデルタらしい形状になる
土台の方にはステッピングモーターが取り付けられた状態で届く
丸いヒートベッドは乗っかってるだけだが、その下には制御用のメインボードがマウントされている

ストップスイッチの配線は支柱の中心にある穴を通してベースの方に抜いてからコネクタのハウジングに取り付けておく
メインボードとの接続は、もう少し後
ちなみに、このコネクタ(デュポンコネクタ?)のハウジングが1個足りなかった
手持ちの部品があったので問題なかったし絶縁しておけば配線は出来る

ホットエンドが載ったエフェクターとロッド(組み立て済み)をリニアガイドにネジ止め


実は、この写真ではエフェクターの配線の引出し方向というか、組付けの方向が、マニュアルの指示とは異なっている

少し思う所あっての事なのだけど、別にマニュアル通りでも何も困らない

キャリッジを取り付けたらベルトを張る
ベルトの張り加減についてマニュアルに記述がないので少し困った
適当にピンと張って置いたが、ベルトのテンションを調整するバネみたいなのを取り付けたら少々張りが強すぎたかも知れない
後で調整が必要かも?

ベルトの後は、液晶のディスプレイというかコントローラー?とかフィラメントのロールを引っ掛けるためのホルダーとエクストルーダーと電源ユニットなんかをフレームにネジ止めする

簡単な作業ゆえに写真を撮り忘れて作業に没頭してしまう迂闊さ

あらかたネジ止めが終わったら配線する
メインボードの所定のコネクタに、マニュアルで指定されている線を繋いでいく
配線途中の写真しか残っていなかった

電源とかヒートベッドの配線は太めで、ターミナルにネジ止めするようになっている
一度、メインボードをフレームから外す必要がある
器用な人なら、フレームにマウントしたままの状態でも配線できるのかも知れないけど無理はしない、というかぶきっちょだし

ともあれマニュアルの実体配線図が良く出来ているので、ちゃんと目を通して指示に従えば間違いはないだろう

配線が終わったら、コーヒーを飲む
自分でいれてもいいし、外に飲みに行ければ外で飲む方がいい
コーヒーが嫌いなら紅茶でも緑茶でもいいがアルコール類はオススメしない
とにかく、少し時間を置いて気分転換する

お茶を堪能したら、組み立てミスが無いか最初のステップから再確認する
ミスがないようなら、動作確認

という訳で組み立て編は完了
次回は動作確認その他

2018年10月16日火曜日

ANYCUBIC Kossel Plus

中華なキットプリンター
デルタという以外は、これといって特徴らしい特徴も無い

箱の開け方を間違って底から抜いてしまう
おバカさんは、いつだってうっかりするのだ


でもって、思いがけなくきちんとしたマニュアルが入っていて、いい意味で予想を裏切られた感じ

ある意味ガッカリかも知れない

で、マニュアルはステップに分けて組み立て方を説明している
各ステップで使用するネジやナットなんかの部品は小分けされている


ほぼ全てのステップでネジとナットが一組ずつ余る(予備だろうけど)ようになっていて、かつての中国製品とは格段に進歩しているように思った
まぁ、中国だって進歩するよね

具体的な組み立て方まで細かく説明するつもりはないけど、あと1回組み立ての話を書いておこうと思う

3Dプリンターを買った

Amazonだと狙い目のが在庫なしだったのでAliExpressで購入

かなりドキドキ

とは言っても、物が届かないような事態には陥ることもなかろう、という全く根拠のない安心感というか信頼感?みたいなナニカはあったし、今回に関して言えば、概ね満足のいく結果だった


段ボール箱の写真見せられても仕方無いとは思う

物はANYCUBICのKossel plus
リニアガイド版を選んでみたけど、プーリー版との差異とかは全くわかっていない

猫に小判